ボイド占星学とは? 月がボイドのときは「魔の時間」
VOID・・・
- 空の、(契約などが)無効な、無駄な、役に立たない
- (地球を取巻く)空間、虚空、真空、隙間、むなしさ
英和辞書によるとこのような意味があり、占星学上、ボイド時間帯には契約、約束、手術や大事なことは避けるべきです。 ミス、忘れ物、事故、遅滞などが起こりやすく、物事が滞りがちになるからです。
特に、交通機関・アポイントメント・機器を扱う業務・入籍や口座開設などの契約事・店のオープン・ショッピング・命名・手術などは避けたほうが無難。
インスピレーションをたよりに、瞑想やクリエイティブなことにはとても適した時間です。また、やり直し作業や過去に終わらせるべき事柄の処理をするための時間に充てられることも多いです。
四半世紀以上をプロ占星術師として生き、生活はもとより人生そのものに星のエネルギーを取り入れている私が実感しているのは
「知っていると知らないとでは大違い、限りある時間を有効に使える」ということです。
そのため、インターネットがない時代からボイド運行の冊子を作成して提供をしたり、ウェブサイト開設時には「アストロカレンダー」という星の動きと連動させた無料のスケジュールを書き込めるコンテンツを作ったりしていました。
すべて、自分が使いたいツールだったからです。
VOIDの時間帯とは、どのような時か
月が、あるサイン内にあり、ある天体とメジャー・アスペクトをとったあと、次のサインにイングレスするまでの間、どの天体ともアスペクトを取らない時間帯を、ムーンボイドタイムと言います。
これは、1日中続く時もあれば、数秒で終わる時もあります。
VOIDの影響
ボイドに入る少し前から少しずつ影響を受け始め、ボイドが終了すると、すぐにその影響はなくなります。おおよそ、眠くなってぼんやりし、結果ミスが出やすい。
地球上すべてに影響があるため、ぼんやりした人が多くなるとミスが出て渋滞がひどくなったり、やり直し作業で残業の結果、アフターファイブのアポイントメントのキャンセルが起こる確率も高まりますし、遅刻や場所の変更も頻出することとなります。
だからといって、ボイドタイムをすべて避けるのは現代人にとっては難しいことも事実。本当に大切な事柄以外は、あらかじめ「なにかが起こるかも」という予測を持ち、気持ちと時間の余裕を持ってスケジューリングしておくと救われるのです。
影響の強さは、そのボイドがどこのサインでのボイドか、影響を受ける人のサインとの絡みで、強弱が出ます。
一番強いのはスクエア・オポジション、次にコンジャンクション、そしてトラインという順番。
専門的に言うとこのような強弱はあっても、いずれにしても大切な事柄に当たるときは、VOIDの時間を外したほうが無難です。
また、人によってボイドのときの癖が違います。ボイドに影響を大きく受けてミスをしやすい人、逆に本能的にボイドをうまく避けられる能力を持つ人もいます。
例えば離婚する人は、知らずにボイド中に婚姻届を出してしまう。離婚運を持つ人は、ボイドだけが原因ではないものの、流れに任せていると、そういうタイミングに乗りやすいということです。
失敗を繰り返しやすい人はしばらくの期間、ボイドと自分の言動との一致不一致を調査してみると発見があると思います。その癖に気づけば、失敗しにくい癖を手に入れられ、人生が変わることとなるでしょう。
これまでたくさんの人を鑑定してきて気付いたことですが、 自分の弱いところを、占星術を使ってうまくアシストフォロー、そして現実化できればいいですね。
月の役割
月はもともと、天体の光を地球に与える役割を持っています。
ボイドの間、地球はどの惑星の影響も受けられない、いわば、孤立・放任されているようなものです。
アメリカの大企業や大統領(ホワイトハウス)は、占星術師を雇っていると昔からよく言われるのですが、ヨーロッパのある老舗ブランド企業D社も、このVOID時間を避けて大切な決定や会議のスケジュールを組んでいるそうです。
会議でせっかく皆が集まっても、その時間が無駄に終わることが多いから。
Void時間中は、確かに様々なインスピレーションに恵まれるため、一見すると会議は盛り上がっているように見えることもあるでしょう。でも、その案件が取り上げられて形にするのが難しかったり失敗に至ったり、眠気ばかりでぼんやりとしてしまうことが非常に多いのです。
ムーンボイドカレンダー おすすめアプリ
灰色で示されている時間帯はボイド。
(私はiPhoneなので、下記画像はiOSアプリです)
ボイドカレンダー
画像はアプリ
アプリ内では、現在の月とボイド時間の始まり&終わりが分単位まで詳しくわかるうえ、現在地で自動的に時差計算してくれるので、瞬時にボイド時間を確かめることができるおすすめアプリです。
ツール紹介
Lineフレンド用-プロライン