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皆既月食の影響 2018/7/28

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皆既月食の影響

ブラッド・ムーンとも最近は呼ばれ、月蝕や日蝕、天体の話題が一般的なニュースでも多く取り上げられるようになってきました。観測できる天候に恵まれないかもしれませんが、見えても見えなくても影響は受けます。

 

「満月」の占星学的意味

下記は、私が18年前に朝日新聞の連載コラムで書いたものですが、まず「月蝕」の前に満月の影響を踏まえたいと思います。

 

2000/7/13 朝日新聞近畿版 シャクティーのコラムよりーーー
16日の満月は皆既月食となります。欠け始めが20時57分、終了が17日0時54分で、めずらしく4時間もの長い食になります。
約70%の水分を持つ人間に対して満月時の潮汐力は、歴史の中でも様々な統計が行われているとおり、多大な影響を与えています。満月のときに事故や殺人が増える、新生児の誕生が多いといったこと、また「狂気」を意味する「ルナティック」という言葉のルナはラテン語で月を表すことから、心理学的な分析においても、狂気に駆られやすくなるなどという統計があるようです。
生命の源として昼を支配し、男性原理を司る太陽に対し、地球の衛星である月は夜を支配し、女性原理とされる感受性を司ると占星学では考えますから、夜毎月が大きくなるほどに気持ちが高揚しやすくなるのです。
私たちの体、もっと細かく見て「細胞」のほとんどは水分です。

 

水の惑星と言われる地球と同じく、小宇宙である私たちは、地球の衛星である「月」の大きな影響を受けて生きています。

 

満ちる月である満月は、毎月起こりますが、この月の周期と位置、状況に従って私たちの心身は様々なエッセンスを得ることができます。まるで呼吸をするように、月の大きさに応じて感情が高ぶったり鎮静状態になったりします。

 

満月に事故が多いと統計を取った北海道警察の方の著書(タイトルを忘却したため、検索しても発見できませんでした)を昔読んだことがあります。また私が講師をしていた、朝日カルチャーセンターの占星術講義では、「ムーンカレンダーが職場のシフト表の横に貼ってあり、満月の日にはスタッフを増やしている」と教えてくださった救急病院の看護師さんもいらっしゃいました。

 

科学的にはどうなの?という質問もあるでしょうが、太古の昔から世界各地の文化で満月に祭りを催し、仲間と過ごすことによって安全を確保したり、荒ぶる感情を発散することができたという賢明な行事もありましたし、サイエンスも未知の自然の影響に近づいてきていると思います。

 

ヨガや瞑想、読書などが好きな方は、満月が近づくと体でそれを感じることができますよね。そして男性よりも女性のほうがそれを感じやすいのは、月経があるという理由からだけではありません。占星学的に、太陽は男性/意志・そして月は女性/感情という意味が何千年も前から伝えられていますし、東洋でも陰陽として有名です。女性のほうが、月に近い性質を持っているのです。

 

このように、毎月起こる満月を経験して私たちは心の呼吸として成長していくわけですが、1年に通常2回(たまに4回)の「月蝕」が、特別な意味や強調を仕掛けてきます。

 

*画像はAFPより

 

「月蝕」の占星学的な意味

 

月が蝕まれる、あるいは食われると書く「月蝕」は、読んでイメージできるように、昔から「凶」とする言い伝えが多いです。

 

満月が表す「満ちた感情」が、蝕まれる。

 

どのように影響するか、その影響の大きさは、その人や時期によって違いがありますが、心の奥底に隠していた「深い闇から溢れ出る感情」を処理・放出しきれずに現実的に困ったことになることが多々あります。頭痛や関節炎を持て余す人もいれば、落ち着きなく寝不足になったり。

 

それが事故につながることも想像に難くないですし、引力に引っ張られて地球に歪みが出ることから、火山の噴火や地震などを引き起こすこともあります。

 

影響する期間は、直後が一番大きく、次の蝕までじわじわ続きますから、慌てて処理を頑張らなくても大丈夫です。月蝕にて垣間見た「闇」は、一気に、あるいは少しずつ意識に上って処理されるべきことですから、感じることがあったら無視しないことが大切です。

 

7月13日の日蝕に続く、今回の月蝕。

 

こうして、デトックス効果のように浄化され、これ以上闇が深くなりすぎないように個人も社会も自然も、大きな息継ぎをしながら次の光へと歩みを進めることができるのだと私は考えています。

 

2018年7月28日の月蝕

 

今世紀最後で最長時間の月蝕と、戦いの神の火星が並ぶことの意味。

 

しし座の太陽の光を浴びて満月となる、みずがめ座の月。7月23日からしし座入りした太陽の光を浴びた私たちは、久しぶりに童心を思い出してクリエイティブになったり、通常よりも何かを楽しんだり、無邪気な笑顔が輝いたりという体験をします。

 

ところが、これは月蝕の意味とは直接関係がないものの、26日の水星の逆行から雲行きが怪しくなってきます。他の星との絡みも関わってきますが、胸いっぱいに空気を吸い込んで、やるぞ!と意気込んだのは「勘違い?」という気分や事象が起こりやすくなってしまいました。

 

そして月蝕の直前から、さらにそわそわしてきます。

 

潜在意識の不安が、ざわついてくるのです。

 

英語でMars、戦いの神マルスである火星が月と並んでいることから、感情の起伏がより激しくなってきます。
この短気な火星は反面、エネルギーのもとでもあります。怒りは行動力に昇華できます。
動かず悶々としていると、ストレスが高まり自分を傷つけますが、未来の方向に動くと波に乗るでしょう。

 

純粋に自分を信じ、自分の世界で遊ぼうと目を向けた途端に、自分の世界ではなく、周囲と歩調を合わせねば!という声が聞こえてきます。あるいは、蓋をした苦手なことに、再度目を向けさせられるような気持ちになります。
まるで新しいおもちゃに目を輝かせた子どもが、それを取り上げられてカンシャクを起こすかのように。

 

自信をなくしたり、面倒な気分になったり、あるいは怒りや失望を感じたりするかもしれません。
でもそれは、自分だけではなく、地球上すべて大なり小なり影響を受けていることです。
プラスにこの大きなエネルギーを活かす道もあるのです。

 

月を輝かせる太陽の光は、インナーチャイルドです。
自分の中の意志である「光」を消されて不満を感じる体験をするからこそ、なにが自分にとって心から楽しいのか、それを隠す闇は何であるのか、光を取り戻すためにすべきことはどういうことなのか、などに気づくことができる貴重な時期です。

 

どう考え、動くかは、星は強制しません。
小さな気付きは、新しい光となって心の闇を照らし始めます。
再び蓋をせず、自分を騙さず、小さな光を意識することで闇は遠のきます。
気づいた「自分」は、より強く前進できる力を得ることができるのです。

 

月蝕期間、数日は、自分に向き合う「瞑想時間」を持つのがおすすめです。

 

*画像はNasaより

 

赤い月蝕 ブラッド・ムーン

血の月と言われるほど、月蝕は時に赤く月を染めます。
私はカトマンズで不気味な赤い月蝕を観察した直後、大きく体調を崩した経験があります。
インターネットもない時代だったので、気温は高いのに震えながら数日間寝ているしか術はなかったのですが、満月の光にさらされすぎるのは体に良くないという昔からの言い伝えを思い出していました。
また不気味に感じたのは、月の色だけではなく、月の欠けるのを見ながら私の心の深いところにある「わけのわからない毒々しいもの」を感じて、月にあたったのかもしれません。

 

なぜ赤く見えるのか?

 

地球の大気に遮られた太陽の、赤い波長だけが月に映り赤く見えるという月蝕の月。

 

「赤」

 

色にも意味があります。

 

赤い波長は625〜740nm、周波数で言うと405〜480THz、くらい(確定は難しい)

 

チャクラでは「ムーラダーラチャクラ」に対応し、背骨の根っこであり、「I am」です。
問題を抱える人が多い重要なポイントですので、私がヒーリングをする際にはそこを重点的に、そしてそのポイントに効果が期待できる音・振動を使うことが多いですが、
占星術でも鮮やかな赤は「I am」で、「始まりのエネルギー」の色です。
また暗い赤褐色は、潜在する意識やエネルギーを指します。

 

自分の中に存在する「純粋で無垢な自分の力」
それにくっついてしまった垢を取り払い、磨いて光らせることができれば、
この社会でいろんな個性、違う価値観を持つもの同士を
さらに活かし合うことができるきっかけが、今回の月蝕の力だと考えます。

 

表面的には、まだしばらく激しい気象異常や火山活動、航空機や機械のトラブルなど起こりやすいかもしれません。
また、同じ希望を持ったトップ同士が繋がっていく動きも出そうです。
反面、離れていくものもありますが、経済や農作物、価値観の変化も加速し、国やユニオンの繋がりも変わってきそうです。

 

次回の皆既月食は、2019年1月21日。
(日食は来月、2018年8月11日を経て)
半年後に、変化を振り返ってみたいですね。

 

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