| ◇*Pilgrims Book House |
レストランやバーも奥にあり(違う場所にホテルもある)、民芸品、お土産物はもちろんのこと、タロットデッキやプジャ用品、パワーストーン、民族音楽や瞑想用のCD、アーユルヴェーダの化粧水や石けん、アロマオイルなど何でもあり、ちゃんと価格シールがついているので、まずここで値段をチェックするといい。(コンビニというのではなく、日本でいうと精神世界グッズ屋さんという感じ)本棚には英語やサンスクリット語、ヒンディーやドイツ語まで、古書、レアー本、はては、子ども用(?)のマンダラ、 ヤントラ、世界の神々、ゾディアックにいたるまでの“ぬりえ”を見つけたときは、なんだかとても喜んでしまった。ジャンルは宗教、ニューエイジ、料理、ヨガ、オカルト、魔術とうたっているが、普通の雑誌などももちろんある。2階、3階板張りの床にアンティークな窓辺には、かわいい机といすがひっそり置かれていて、購入しなくとも、そこで読書もできちゃう。まず驚くのは、カタログの1ページ目、Anthropology(人類学)のジャンルからで、紹介本が載っている。上はfaith healers(直訳すると信仰治療師)や呪術、魔女術などによる癒しの儀式が、ネパールの山村ではいまだ日常的に行われているといったことの本のようだ。下はネパールにおけるチベタンラマ、グルンシャーマン(グルン族という民族)の活動データや、魂、悪魔など目に見えない世界のことを勉強するための分析を含めたテキストになっているらしい。
ここに来るとつい時間を忘れ、帰りには何冊も抱え込んでいることになる。そのジャンルを見て紳士的店員のおじさんは、ほこりを払いながら「このアストロロジャーのこの本は、とても勉強になるテキストとして有名だが…」と言って、探してきてくれた。しかし、たくさん買って重くなっても大丈夫。ジュートのオリジナル手提げ袋に入れてくれるのだ。 |
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| ◇ ポカラへの旅 |
| カトマンズからプロペラで小1時間、湖のバックにヒマラヤの山々が望める世界有数のヒーリングスポット、ポカラ―――ネパールへ来たらまずここへ立ち寄って、8,000m級の山々の頂を拝まねば、とポカラ空港へ降り立った。ホテルの客引きにも誰にも声をかけられなかったので、記憶を頼りに歩いて湖畔の宿まで行こうと決める。確か1時間もかからなかったはずだから夕方にはどこかのホテルにチェックインできるだろう。と、リュックからかっぱを出し、キツネの嫁入りみたいな小雨の中をずんずん歩いていく。しかし、どーも方向が違うみたいだ。雲間に見える雪山の頂は、背後にある。 |
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| ◇ 心理学研究者・フレミングに出会う |
外国人も見なくなって、何度か牛と道を譲り合いながら、おいしそうな匂いに誘われて入ったチベタン屋台に、白人男性が1人ヤキソバを食べていた。やった、道も聞けるしお腹もすいた、と私もヤキソバを頼む。そして、やっぱり途中の曲がり角をすっとばしていたことを確認する。なかなか来ないヤキソバを待ちながら色々話していると、30才くらいのフレミングという名のデンマーク人で、心理学関係の仕事をやっていたらしい。コンピューターで、人間の神経や心、ヒーリングによる影響などを分析している会社にいたらしい。サタンリターンを迎え、分析や数値だけでなく、自分がそれを体験するために旅にでたのだろう。3週間かけて山を登り、チベット密教寺院やヨガ行者らをみて、昨日に下りてきたらしい。そして、ヒーリングや、魂やカルマ、人間と神や宇宙について話している内に、この後6時間もディスカッションが続くことになる。占星術はわからないが、自分のコンピューターにソフトを使ってチャートを出したこともあるらしいし、旅にでる前には、女性占い師のタロットカードでヴィジョンを確かめてきている。そのため、難しい単語を並べるよりも、絵やシンボルのおかげでコミュニケーションもスムーズにはかどった。女占師には軽い気持ちで占ってもらったそうだが、「東洋の女性から、人生を左右される影響を受けるはずだ」と言われたのを思い出して、ますます真剣に「ダイアン・フォーチュンのこんな本は読んだか?シュタイナーやスウェデンボルグの本は?」お互いの質問や関心事、それに対する価値観が似ているというか同じ周波数というかム日本人同士でもなかなか前に進みにくい話だが、つい今しがた出会った、お互いの国の地理的位置さえもよく知らないのにノ{デンマークノ悲しいかな私にはアンデルセンくらいしか思い浮かばず、アンデルセンだからモコモコ森やお城などがある、甘いお菓子だらけのところ!???。(日本人がちょんまげ、着物で刀さしてるっていうのと変わらないか!)しかし、デンマークのどこにいても30分程車を走らせると海に出るというのを聞いて、私の勝手なイメージとのギャップの凄さに自分で驚いてしまった。フレミングの方も「中国、日本とあって、その東の国は何だ?」とか言っていて、 何だかとてもホッとする。}

ホロスコープや銀河系などの絵を描きながら、やはり一番気になる、この“地球”について考えた。ヒマラヤ――地球の中で一番高い、まるで地球のアンテナだよね。宇宙人だって、地球の一番高いこの山が○×△山で、と、目印にするに違いない。話は飛ぶが、伊勢の近くに住んでいる人に、隕石を溶かして作った刀を見せてもらった事がある。妖しくにぶく光り、とても重い短剣である。その人がしてくれた話の中の、「隕石はモンゴルなどの平原や砂漠に多く落ちるという、隕石ハンター達の話によると、都市部のように地球の磁場がアスファルトなどでカバーされていると磁力が弱くなり、隕石は、より強い引力の方へ引っ張られ、平原などに落ちる。」というように、低い都市部よりも山、高ければそのぶん宇宙線やインスピレーションを受信しやすいはずだ。だから昔から、真理を求める隠者は山で修業し、周波数を合わせたのだろう。英語で言うとThe Earth、電化製品とかのアースは電気を逃がす目的で使っているが、地球だって、それをほかの方向に流す役目もあるのだろう。世紀末論を考えるとき人は、地球までも含めてどうにかなっちゃうのかと自然に考えれるのに、ふだんはただ大地、という認識の方が上回っているように思える。アストロロジーでさえ、遠い太陽や木星、土星などのキャラクターは事細かに語っているけれども、この地球について性格や意味の定義を表出していないようだ。私もこの意味をかねてから考えていたが、この話がどこまでも広がり、つい太陽系を離れ、時間は数千年単位になり、夕食を食べたりしている間に夜10時になってしまった。ディスカッションの締めくくりに、お互いの“地球”を定義--私は、ミラクルをクリエイトできる“ミラクルボール”(ドラゴンボールみたい?)として、フレミングは一言“マジック”だと--した。そこで、マジックとは、というのにぶつかるが、今日はここまでとして、お互いのE-mail addressを交換し、何か発見したらメールで送り合おうと約束して別れた。そして、ようやく宿を探してチェックインをすませ、部屋に入った。お香に火を灯け、明日見る風景を想像しながらベッドに転がり込んだ。 |
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