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「占い」とは何か?命・卜・相で紐解く、人生を豊かにする智慧

占いとは?占いの種類と本質 占星術

占いとは何か?――人生を豊かにする古の智慧

「占い」という言葉は、世界中で数千年にわたり用いられてきました。
その歴史は、人間が未来や見えない世界と対話しようとする、深い願望と智慧の結晶です。
占いには、様々な種類がありますが、一様に、私たちが直接観察できない出来事や心の動きを知る手段として発展してきました。
現代の科学的手法とは異なり、その方法は時に神秘的で、象徴的な言葉や形を通して意味を読み解くものです。
また、古代の占いは自然科学の初歩とも重なっており、天体の動きや自然現象の観察から、命運の流れを掴む試みが続けられてきました。

占いは単なる未来予測ではありません。私たち自身の内面と人生の豊かさを照らし出してくれる、人生の羅針盤のような存在とも言えるでしょう。

占いの三大分類――「命」「卜」「相」

占いは、その方法や目的によって大きく三つの分類に分けられます。
それが「命(めい)」「卜(ぼく)」「相(そう)」です。

  • 「命」・・・生年月日や時間など、変えることのできないデータから人の運命や性質を読み解く占いです。これは宿命的な流れや人生の大きな傾向を知るためのもので、西洋占星術や四柱推命などが代表例です。
  • 「卜」・・・「卦(け)」を用い、偶然に現れた象徴や事象からその時点の未来や出来事を占います。タロットカードや易経、ルーンなどがこれにあたり、時事的な問いに答える占術として用いられます。偶然は、または必然とも言えますね。
  • 「相」・・・人の姿形や環境、物の形状など目に見える対象から吉凶を判断する占いで、手相や人相、姓名判断、風水などが含まれます。

これら三つは独立しているわけではなく、現代の占いでは組み合わせて用いることも多く、より多角的に深い洞察を生み出します。


命に基づく代表的な占術とは?

時空間占星術:ホロスコープは実は立体的
時空間占星術:ホロスコープは実は立体的

「命(めい)」の占術は、生年月日や出生地・出生時刻といった「変えることのできないデータ」から、その人の運命や性質、人生の流れを読み解く方法です。これはいわば、その人がこの世界に誕生した瞬間に刻印された“宇宙の設計図”を読み解くこととも言えるでしょう。

命術の代表例

西洋占星術(ホロスコープ)月と太陽、星々の演奏

太陽・月・惑星が宇宙のどの位置にいたかで、個人の性格や運命の傾向を読み解く術。星を人生の“俳優”に見立てると、サインは役柄、ハウスは舞台、アスペクトは演出というように、まるで一つの神秘的なドラマのように展開されます。

ヘルメス思想と錬金術的占星術〜天と人を繋ぐ秘教の知恵

古代エジプトやギリシアの秘教的伝統から生まれたのが、「ヘルメス思想」(Hermeticism)を基盤とした占星術です。単なる運命予測にとどまらず、「人間とはなにか」を宇宙との関係性から解き明かそうとする、深い哲学と自己変容の技法です。愛読書「ヘルメス文書」などの紹介ページはこちら。

四柱推命(しちゅうすいめい)

生年月日時を「干支」によって読み解く東洋の占術。陰陽五行のバランスを見ながら、その人の持つ資質や運気の波を詳細に探ります。命式の中には、生まれ持った“天命”の地図が隠れています。大運や空亡といった言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。

紫微斗数(しびとすう)

中国の宮廷で発展した占術で、命盤に登場する数十の星を読み解く高度な命術。宇宙の法則と個人の運命をつなぐ壮大な構造があります。

カバラ(数秘術/数霊術)

古代ユダヤの神秘思想〈カバラ〉を源流とする数字の魔法。名前や誕生日から導かれる数字により、魂の特性や人生の課題を探る西洋系の命術。1から9、そして11、22などのマスターナンバーに宿る振動を読み取ります。「数=宇宙の言語」です。数字たちは、私たちの人生に音楽のようなリズムを刻んでいるのです。

宿曜占星術(すくよう)空海が伝えた、月と宿の運命学

古代インドに生まれた月の暦と宇宙観は、密教とともに海を越え、9世紀、日本へ渡ってきました。空海――弘法大師が唐より持ち帰り、「宿曜経」として大切に編纂されたと伝えられています。この術は、月の位置を元にした27宿(ナクシャトラ)に焦点を当て、人の本質や相性、人生の流れを読み解くもの。
一人ひとりの生まれた夜空の「宿」が、その人の運命の鍵を握っています。
月のサインを重んじる西洋占星術ともどこか通じるものがあり、魂の根ざしや、人と人の“縁”に敏感な方には、深く響く占術です。

インド占星術(ジョーティッシュ)〜魂のカルマを読む光の学問

「ジョーティッシュ(Jyotish)」とは、サンスクリット語で「光の科学」または「光の学問」を意味します。西洋占星術と同じく、生まれた瞬間の天体配置をもとに個人の資質・運命・カルマの傾向を読み解く「命術」に属します。
特徴的なのは、「ダシャー(時期読み)の精緻さ」といった要素で、カルマや輪廻、魂の成長過程といったスピリチュアルな視点が濃厚かもしれません。また、惑星の逆行を重視しています。

インドで私が実際にリサーチした話の一例ですが、西洋占星術が(クライアントの)死ぬ時期を占うことを一般的にはタブーとしているのに反し、インドの占星術師は、まず死期を出し、それから遡って鑑定するというのを聞きました。理由は、もし成人するまでに死ぬなら、ビジネスや結婚を占う意味がないから・・・というような、文化の違いで運命の見方が違う点は多いものです。深くスピリチュアルでいて、とても合理的で興味深い一例です。


卜(ぼく)――偶然と象徴が紡ぐ、瞬間の神託

占いとは、偶然と象徴と必然の信託
占いとは、偶然と象徴と必然の信託

卜術は、変化し続ける現実の中で、偶然に現れた象徴や形を読み解き、今この瞬間に潜む真実や可能性を探る占いです。未来の確定を告げるのではなく、問いかけに対する「宇宙からの返答」として、柔軟に受け止める姿勢が大切。

タロット(象徴が語る魂の物語)

鮮やかに、ときにミステリアスに描かれた絵柄と象徴は、心の深層や宇宙の普遍的な物語を映し出します。
カードを展開する行為は、無意識の声と対話し、今ここに潜む可能性を掘り起こす儀式のようなもの。それぞれの絵柄や象徴は、自己を省みる助けとなったり、変化を受け入れるために背中を押してくれたり、また、それぞれの旅路を照らす灯火となってくれます。

ルーン(北欧の文字と音の魔法)

古代北欧の神秘文字であるルーンは、一つ一つが意味と力を持つ象徴のかけらです。
文字を投げ、その並びや向きからメッセージを読み解くこの占術は、文字の形と音の振動が魂の声を呼び覚ましてくれます。また、占いを超えた呪術的な要素があるとも言われています。

その他の卜術

卜術は多様で、さまざまな文化や時代に根ざしています。以下のような占術も卜に分類され、瞬間の象徴や偶然を手がかりに読み解きます。

  • 易(イーチン)
  • 断易・梅花心易
  • 六壬(りくじん)
  • 奇門遁甲(きもんとんこう)
  • 九星気学(きゅうせいきがく)
  • 水晶占い
  • ホラリー占星術
  • ダウジング
  • 御神籤(おみくじ)
  • サイコロ占い
  • 夢占い

相(そう)――形に宿る本質を観る術

手相占いは西洋も東洋もあり人気がある占いのひとつ
手相占いは西洋も東洋もあり人気がある占いのひとつ

「相」は、目に見える“かたち”の中に現れる、内面や運命の傾向を読み解く占術です。顔、手、筆跡、家、服装、言動――私たちの身体や選ぶものの中には、魂の傾向が自然と表れます。
相術は、その“かたち”に宿る本質を見抜く、静かな観察と洞察の技なのです。

人相(にんそう)

顔に現れる線やパーツのバランス、眼差し、表情のクセ……。
古代中国では「心は顔に宿る」とされ、徳や運命の傾向を読む手がかりとされてきました。
時代や文化で基準は異なりますが、現代でも心理学や印象分析などと重なる部分があり、深い観察眼を育てます。

手相(てそう)

掌に刻まれた線や丘の形状から、その人の性質や人生の流れを読み解きます。
生命線・感情線・知能線といった主要線のほか、補助的な線や指の形、手全体の厚みや質感も重要な手がかりとなります。
日本では非常に身近な、人気がある相術のひとつですね。

その他の相術

相術の対象は「顔や手」にとどまりません。形あるすべてに“相”は表れ、以下のような技法として多岐にわたります。

  • 姓名判断(音と文字の相)
  • 筆跡占い(書き癖に宿る心理)
  • 家相(家の間取り・方角の運気)
  • 服相(服装や色の選び方に表れる波動)
  • 印相(印鑑の形とエネルギー)
  • 姿勢・歩き方(身体の動きに現れる心の癖)
  • 風水(空間と配置による氣の流れ)
  • 言葉の癖・話し方(音とリズムに出る潜在傾向)

占いという鏡と、わたしたちの旅

占いで覗く、心の奥にある鏡の向こうの世界
占いで垣間見れる、心の奥にある鏡の向こうの世界

「命」「卜」「相」。
この三つの占術分類は、それぞれ異なる角度から、人生という大河の流れを映し出します。

生まれ持った青写真を読み解く【命】
今この瞬間の問いに応える【卜】
かたちの中に宿る本質を見抜く【相】

それぞれは独立しながらも、まるで三脚のように支え合い、ひとつの全体像を描いてくれます。
何種類もの占術を研究する占い師も多いものです。

私たちは、過去から未来へと流れる旅人であり、
同時に、運命という舞台で踊る役者でもあります。
占いとは、その舞台に差し込む“光”のようなもの。
闇を照らすのではなく、私たちの内側にある叡智や可能性を“思い出させてくれる”存在です。

なかでも私が長年探究している【占星術】は、
人と宇宙のリズムが織りなす神秘的な対話の術。
それは単なる予測を超えた、「魂の設計図」に触れるアートだと感じています。

もし、あなたがこの世界の不思議に心を惹かれたなら――
どうぞ、次のページで「星の羅針盤」を覗いてみてください。
星たちはいつも、あなたの旅路に寄り添いながら、静かに語りかけているのです。

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