3月3日、桃の節句。
穢れを祓い、静かな幸福を祈る日。
日本人の身体に刷り込まれた、古い浄化の記憶。
その夜に起きるのは、ただの満月ではない。
月蝕だ。
満ちるだけでは終わらない。
光と影が完全に向き合い、
半年単位の流れを決定づける。
厄除けと身代わり: もともとは、季節の変わり目に邪気が入りやすいと考えられ、紙で作った人形(ひとがた)に自分の穢れを移して川に流す「流し雛」という儀式でした。これが後に、立派な雛人形を飾って「身代わり」になってもらう習慣へ変化しました。
貴族の遊び(ひいな遊び): 平安時代の貴族の子女が行っていた人形遊び(ひいな遊び)と、前述の厄除けの儀式が結びつき、江戸時代に豪華な雛人形を飾る現在のスタイルが定着しました。
春の訪れを祝う: 別名「桃の節句」とも呼ばれます。桃の木は古来より邪気を払う力(仙木)があると信じられており、春の生命力を取り入れる意味もあります。
前回の流れを踏まえると
2月2日の獅子座満月では、
「幻想が剥がれ、理念が武器化する」という配置だった。
獅子座13度の満月―幻想が剥がれる時代、志は武器になる
志を持つ者が表に出て、
空洞な物語が見切られる。
そのプロセスが、今回の乙女座月蝕で次の段階に入る。
炎を揺らした後、
今度は整える。
🌕 乙女座13度「握る準備のできた力強い手」
月は乙女座12度53分。
サビアンは13度の領域。
「握る準備のできた力強い手」
行動の準備。決断力。機会の捕捉。
乙女座を「完璧主義の星座」と読む人は多い。
でも本質は違う。
調整だ。
何を握り、何を手放すか。
その選別の精度が、乙女座の本当の力。
混乱の中で感情を振り回すのではなく、
状況を冷静に分析して、
“その瞬間”に迷いなく動ける。
それが今回の月が問うていること。
☀️ 魚座13度「安置された剣」
対向の太陽は魚座13度。
「多くの戦いで使われた剣が、今や博物館に安全に安置されている」
かつて強い力を持っていたものが、
歴史として保存される。
これは敗北ではない。
力の静止だ。
もう戦わなくていい。
正しさを証明しようとした日々。
理解されようともがいた時間。
守り続けた立場。
それらを手放すタイミングが来ている。
「博物館へ」というのは、
捨てることではない。
敬意を持って、終わらせること。

魚座への集中と、水星逆行
太陽・水星逆行・金星・火星・ノード。
魚座に意識が集結している。
境界が曖昧になり、
過去の記憶や感情が浮上しやすい。
水星逆行中の月蝕は、
「始める」よりも「思い出す」。
昔の夢。
封印していたビジョン。
途切れた縁。
ただし今回は、
それらを復活させるためではなく——
どこまでが役目を終えたのかを、見極めるための再会。
そこを間違えると、
終わったものを引きずることになる。
日本というフィールドで
この月蝕は日本時間の夜。
乙女座月は11ハウス領域。
未来ビジョン、コミュニティ、集合意識。
魚座太陽は5ハウス。
創造性、魂の表現、子ども性。
テーマはシンプルだ。
「誰と未来を創るのか」
理想だけで繋がっていた関係。
なんとなく続いていた共同体。
役割で縛られた繋がり。
そこに再編が入る。
数が減ることは衰退ではない。
純度が上がること。
土星×海王星の合 ― 理想の実装
牡羊座初期度数で、土星と海王星が重なっている。
前回の獅子座満月でも書いたが、
海王星が牡羊座に入る周期は165年。
前回は幕末〜明治維新の時間軸だった。
今回の月蝕で、その流れがさらに具体化する。
夢を現実化する構造。
精神性を制度へ落とす力。
幻想は壊れる。
けれど本物だけが残る。
「スピリチュアル」という言葉ではなく、
日常の中にどれだけ誠実さを宿せるか。
それが問われる時代に、完全に入った。
MC蟹座24度 ── 孤島と、眠る資源
「南洋の小さな島で遭難している女性と二人の男性」
孤立。サバイバル。資源の共有。
蟹座MC=国家の方向性・国民感情。
南洋の孤島というイメージは、
地理的にも日本の外洋領域と重なる。
南鳥島。日本最東端。排他的経済水域の要。
レアアース泥の大規模埋蔵が報じられた場所。
今回の月蝕は、
- 乙女座月(分析・資源管理)
- 木星蟹座とのセクスタイル
- MC蟹座(海・領土・保護)
資源テーマが強い。
「良い管理が拡大を生む」という配置。
発見、または技術的ブレイクスルーの暗示はある。
もう一つの可能性は医療・バイオだ。
乙女座=医療・精密技術。
6ハウス牡羊座に土星海王星合。
- 新薬の実装
- 医療制度改革
- 再生医療の制度化
- 感染症対策の新フェーズ
「過去の戦いを博物館へ」という魚座太陽の象徴は、
パンデミック的テーマの総括→新段階、とも読める。
ASC天秤21度は「日曜日のビーチに集う人々」。
社会ムードとしてはパニックではなく、
「少し明るいニュース」が入る可能性。
ただし水星逆行中の月蝕。
速報的な発表よりも、
- 過去研究の再評価
- 眠っていたデータの再解析
- 以前発見された資源の実用化段階
の方が象徴的だ。
この月蝕が促すこと
目に見える整理
デスク、PCのファイル、未完了タスク。
役目を終えた約束の見直し。
身体の調整
乙女座は消化器系。
胃腸のケア、軽いデトックス。
過去との和解
もう使わない”剣”を書き出す。
- 戦ってきたテーマ
- 守ってきた立場
- 証明しようとした正しさ
それらに感謝して、博物館へ。

完璧主義の終焉
乙女座の影は「もっと出来たはず」。
でも魚座太陽は言う。
もう十分、戦った。
不完全なままでも神聖。
整えるとは、削ることではない。
本質だけを残すこと。
春分へ向けて
3月20日、太陽は牡羊座へ。
新しい火が灯る。
でも、スペースがなければ火は広がらない。
この月蝕は、その余白を作る時間だ。
握る準備のできた手と、
安置された剣。
行動の前に、静かな決断。
整えることで、
未来は自然に形を持ち始める。
焦らず、選び、静かに握る。
この月蝕は、あなたの力を取り戻すための夜。


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