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【占星術】月の意味と影響力|感情・本能・無意識を司る内なる海

【占星術】月の意味と影響力|感情・本能・無意識を司る内なる海 占星術

月(Moon / ☽):感情と無意識を映し出す「心の鏡」

月は、私たちの感情・無意識・本能・癒しと密接に関係する、占星術において最もパーソナルで繊細な天体です。
太陽が「人生の目的」や「外向きの自己」を象徴するなら、月は「内なる自己」や「素の自分」を象徴します。

月がどのサイン・ハウスにあるか、またそのアスペクトなどの状態によって、私たちの安心感の源、感情的な反応、母親との関係性、居場所の感覚などが見えてきます。

それはちょうど、夜空の月が太陽の光を受けて輝くように、私たちの意識が感情という鏡に照らし返される様とも言えるでしょう。

占星術における月の基本的な意味

  • 感情と本能、無意識の反応
  • 内面の安心感、心の拠り所
  • 母性、家庭、養育された記憶
  • 習慣・無意識の行動パターン
  • 体質・胃腸・月経など身体的リズムにも関与

月は、いわば「感情の器」。
そこに何が入るか、どう揺れるのか?
それが、人生の質感を大きく左右します。

また、子ども時代の記憶・育まれ方・無意識に染みついたクセも月から読み取ることができます。

NASAのSupermoon 地球から357015 km
NASAのSupermoon 地球から357015 km

☽月が司る年齢域:誕生〜7歳ごろ

月が象徴する年齢域は、誕生から7歳頃
この時期は、母親や家庭環境からの影響が最も大きく、身体的・情緒的な安心感が形作られます。

この時期の体験は無意識の深層に刻まれ、のちの人生すべてにおける感情反応や安心感の土台となります。
占星術における月は、そうした根本的な「心のベース」を表している最も重要な感受点のひとつなのです。

☽月の神話:静けさと直感を司る女神たち

『セレネとエンデュミオン』(1630年頃) デトロイト美術館所蔵
『セレネとエンデュミオン』(1630年頃) デトロイト美術館所蔵

月に対応する神話にはいくつかの女神が登場します。

  • ギリシャ神話:セレーネ(Selene) – 天を駆ける月の女神
  • ローマ神話:ルナ(Luna) – 月の女神、静けさと夜の光を司る
  • ギリシャ神話:アルテミス(Artemis) – 狩猟・純潔・女性性を象徴する月の女神

これらの女神たちはいずれも、内省・直感・女性性・守護の力と結びついています。

また、感情の波を静かに見つめるような「夜の知性」としての月の神秘的な本質も、神話に捉えることができます。

☽月の記号と象徴:光を受け取る「半円の器」

月のシンボル☽は、三日月の形で表されます。
「受容」「感情の容れ物」「夜の光」を象徴しています。

月のシンボルは、太陽の光を受け取ることで輝くことから、感受性・反応性・他者との関係性にも深く関わります。

月は、光を放つというよりも「映し返す」存在です。
それゆえに私たちの感情は外界の刺激によって大きく揺れ動くのです。

占星術における月のシンボル:U+263D (☽)
占星術における月のシンボル:U+263D (☽)

錬金術と☽:銀の器、感受性の容れ物としての象徴

月はただの衛星ではなく、「霊性と肉体」「時間と感情」「記憶と習慣」をつなぐ、非常に深い存在です。

錬金術において月(☽)は、「銀(Argentum)」の象徴であり、
太陽(☉)が「金(Aurum)」であるのに対して、より受容的・内省的な性質を持ちます。

日ごとに形を変える月――上弦・下弦・満ち欠け――は、「変容しながら何かを保持する容器」を表し、感受性の器、情緒的経験の受け皿として解釈されています。

☽は「魂の光を受けとめる鏡」とも呼ばれ、太陽の光(自己の意志)を反射することで、私たちの内面世界を映し出すのですが、
これは錬金術でいう「月の作業(opus lunae)」、

つまり夢・感情・潜在意識の世界を扱う段階に対応しているのです。

1月が司る年齢域:0歳〜7歳の情緒的土台 2月がハウスにあるときの意味 3月のエネルギーを羅針盤として活用する方法

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