西洋占星術の哲学・思想 天と地の照応
西洋占星術の根底にある思想とは、「天と地の照応」
地上に起こることは天でも起こり、またその逆 もしかり、ということです。
大宇宙(マクロコスモス)と人間などの小宇宙(ミクロコスモス)の同化という思想は、ギリシャ・ローマ時代の哲学者らの著書が有名(*1)ですが、今日の占星術の精神としても重要な思想となっています。
ギリシャ神話やインド神話などの世界の古代文明における神話も、宇宙の創生を叙述する 宇宙論が起源になっているほか、ピラミッドやストーンヘンジなどの古代遺跡の多くが天体を意識した造形物となっています。これらの遺跡の本当の意味を、まだまだ研究が続けられているわけですが、占星術の起源とともに、今後解明される日が来るのか来ないのかも、気になるところです。
(*1)ヘルメス文書、プラトン「ティマイオス」など
ヘルメス文書は、ひとつひとつの文章が非常に奥深い哲学に裏打ちされたもので、神秘を感じさせられるエッセンスがたっぷりです。今ある神秘学の源泉と言っても過言でもないと思います。占星術でも天文学でも、星のロマンを持つ人にとって、一度は目を通して欲しいおすすめの書籍です。
忙しい日常の中で読めるものではないかもしれませんが、古代の人が伝え導いてくれる宇宙の叡智に浸かっている時間は、私にとって至極の時間でもあるのです。
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