2025年9月8日 ダブルニュームーン間の うお座の皆既月蝕｜占星術とスピリチュアル解説

2025年9月8日、うお座15度で満月と皆既月蝕が起こります。私も今回は日本滞在予定なので、遅い時間ではありますが、数百年に一度！？の希少な天空を見上げたいと思っています✨️

この特別な天体イベントは、占星術的にもスピリチュアルにも重要な意味を持っていると考えています。

ダブルニュームーンと2025年9月8日の皆既月蝕

2025年8月23日のおとめ座0度新月と、9月22日のおとめ座29度新月（部分日食）。
この二つの新月は、同じサインで連続して起こる珍しい配置です。

そのちょうど中間に位置するのが、2025年9月8日 うお座15度の皆既月蝕です。

ダブルニュームーンとは、同じサインの連続新月

ダブルニュームーンとは、1つのサインで連続して起こる二回の新月を指します。「新月が同じサインで連続して起こる」この現象の占星術用語がないため、便宜上『ダブルニュームーン』と呼んで解説します。

2025年の場合、おとめ座0度（8月23日）とおとめ座29度（9月22日）の新月（部分日食）で形成されるイベント。今回は、そのダブルニュームーンの間に位置する皆既月蝕（うお座15度）が、特別な稀少性と象徴性を持つタイミングとなります。

ダブルニュームーンの影響

• テーマの深掘り: 一度目の新月で設定した意図や目標を、二度目の新月でさらに深掘りしたり、軌道修正したりする機会が与えられます。
• 「やり直し」や「再挑戦」: 新月は始まりを意味します。そしてさらに、ダブルニュームーンの場合は徹底的です。一度目の新月でうまくいかなかったことや見落としていたことに対し、追求されます、、言い方を変えれば「もう一度チャンスが与えられる」という特別な意味合いを持ちます。
• 長期的なテーマ: そのサインが持つテーマが、その時期の個人的、あるいは社会的なテーマとして、より長く、深く影響を与えると考えられます。
• 2025年、今回のダブルニュームーンは乙女座で起こります。各個人ではチャート分析が必要ですが、社会的には、労働や雇用の改善。健康に関するデータ分析や知識のアップグレードなどが後押しされるでしょう。

200年分調べてみると

ダブルニュームーン自体もレアなのですが、その間に皆既月蝕が入るって、どれくらいレアなのか？　
長く占星術を研究していますが、過去にそういう記憶がありませんでした。
　そこで、ダブルニュームーンの出現を「200年分計算」しました。そして、さらにその中に月蝕を探しました。

下記画像は今回の月蝕付近のスクリーンショットですが、200年分の全データは長いため下記をクリックで見れるようにしています（万が一計算やコード間違いがあれば教えてください🙏）

Python と Swiss Ephemerisで計算した結果

上記のように、Python と Swiss Ephemeris を使用して、1900〜2100年の200年間の新月データを確認しました。その結果、ダブルニュームーンは意外と珍しくなく、2〜3年に1度程度の頻度で起こっていることがわかりました。
今は便利になりました！60進法計算機を使用しチャート作成していた初学の頃は想像もしなかったことです☆

200年で一度だけ？

しかし、今回のように ダブルニュームーンの間に皆既月蝕が挟まる配置は200年間で今回だけのようでした。本当に？？？

まさに唯一無二のレアケースです。
もっとも、200年間しか調べていないので「少なくとも」ですが。

もちろん、占星術の世界では200年間のデータって短いです。でも生きている間には、今回だけのようです。

2025年9月8日 うお座皆既月蝕　天文学的観測ポイント

• 皆既月蝕の最大時刻（日本時間）：2025年9月8日 00:12頃
• 満月（☉☽180°対向）ピーク：2025年9月8日 00:22
• 日本を含む広範囲で観測可能、月蝕は地球の夜側で見える全域に作用
• 月蝕は日食のように「蝕の帯」の中心を意識する必要はなく、可視地域全体で心理的・象徴的影響が起こる

エクリプス（蝕）シーズン 占星術的な注目点

今回のダブルニュームーン期間には、いくつか特筆すべき占星術的要素があります。

まず、1回目の新月から月蝕をはさみ、2回目の新月（日食）の間に、「神の指」と呼ばれるアスペクト「Yod」が絡まります。

　具体的には、動きの遅い♇（冥王星）・♆（海王星）・♅（天王星）・♄（土星）といったアウタープラネットが60度を保ちながら長らくセクスタイルをキープしています。そのため、他の惑星が150度のアスペクトポイントに触れるたびに「Yod（ヨッド）」が形成されます。これにより、なんとなく「仕方ないけれども」という感覚が漂つつの適応が求められやすくなっています。

　一方で、これを認知しつつ意識的に行動すれば、「人生の充実度に大きな差」を生むことも可能です。
ちなみに、【9/7から土星以遠の全惑星は逆行】状態です。ここでも、やり残しの整理や深堀りへと向かう力が働いていそうですね。

Yodとは

Yod（ヨッド）とは、運命的で逃れにくい課題や、「微妙な影響だけれども人生に潜在潜伏しやすいテーマ」を象徴する宿命の角度のこと。
　つまり、大事には至らない、だけれども見てみぬふりをしていると、地味に後悔が残る自分の言動や決断や覚悟。しかも今後、たびたびその苦い思い出は人生の中でリフレインされやすい重要かつ神秘的なアスペクトです。

　ここで、ヨッドの作用を知ることは重要です。その理屈を知り、意識的に対処することで「潜在する影のテーマ」を転換させることも可能です。そして、２週間後。日食の「運命の変換点」を経て、バージョンアップや人生の充実度が深まるでしょう。具体的には、ヨッドのアペックス（頂点）がどのハウスで合致するのかが鍵です。現実生活でどの部分に影響が出るのかは、それぞれの出生図によって違います。

　今回のダブルニュームーン期間。近くの惑星がYodに触れるたびに、なんとなく漂う「横やり」的な突きがあります。突かれて、改善を促される空気が生まれやすいです。近くの惑星が頂点となっているので、比較的短期間かもしれません。しかし違う色や形で複数回、ヨッドの囁きを聞くでしょう。

うお座の作用 満月そして皆既月蝕の重複作用

皆既月蝕による浄化・振り落とし

　今回のうお座の月蝕は「感情的、スピリチュアル、そしてカルマ的なエネルギー」を運んできます。
たとえば、隠されていた真実が表面化したり、幻想が打ち砕かれたりする可能性があります。つまり、魂や心理の不要なものが浮かび上がり、徹底的な整理整頓が促されるのです。

「浮かび上がる」ということは、見たくないことも見る可能性が高いです。しかし、見えないことには整理ができないですよね。
ですから、不安や恐怖を持つ必要はありません。もはや自分に役立たない「古い荷物や偽りの信念」からの解放を促してくれるのですから。
　そして、深い感情的な清算と再生をもたらしてくれるでしょう。

天王星を含む「グランドトライン」への導き

　そのように、月蝕の影響によって苦みや痛みを感じる人も出るでしょう。また、冷たさや怒りや涙などなど、いろいろあるかもしれません。
躓かないよう、丹田に力を入れ地に足をつけて乗り越えましょう。

なぜなら、その先に希望の光があるからです。
「2回目の新月は、天王星を含むグランドトライン」。
つまり、その先には「清々しい変化を感じる」流れがやってくると予定されているのです。

エクリプスシーズン 月蝕だけではない

今回の月蝕は特に、単独で考えるべきではありません。このエクリプスシーズンは「運命の扉が開く」時期です。1回目の乙女座新月から徐々に深まってきている。そして魚座の月蝕で境界線が融和、溶けて感情の開放・放出へ。続いて、2回目の乙女座新月は日食で重なる。これは、新しく生まれ変わる一連のプロセスです。

表面的な善意や偽善を脱ぎ捨て、本音に沿った人生整理のチャンスが訪れます。

• 「後ろ髪を引かれるけど必要な手放し」
• 「本音では嫌でも、現実に必要な選択」

こうしたプロセスを経てこそ、自由と光は闇の対極に得られるという感じです。

Yodも皆既月蝕も冥王星も「闇」というキーワードを持っています。しかし、光があるからこその闇です。不安や恐怖や面倒くさいや鬱だ〜！を乗り越えての、精神的な「自由」という光を手にするのです。

冥王星のアウト・オブ・バウンズ（OOB）も

「OOB（アウト・オブ・バウンズ）」とは？惑星が黄道帯＝ゾディアックの枠からはみ出るという状態のこと。

さて、冥王星は2025年8月29日から3ヶ月ほど、アウト・オブ・バウンズとなっています。これは約70年ぶりのレアな現象です。
太陽系のゾディアックから離れた「太陽系の守護門番」である冥王星。しばらく、門番をお休みします。

冥王星のアウトオブバウンズの影響

ということは、太陽系部外者が入り放題？
そういうこともあるかもしれません。
でも地球からも、外宇宙方向への冒険や自由が拡張されるでしょう。

ところで、70年前の冥王星OOBの頃は、どうだったでしょう？

世界はWWⅡの時期。原子力を使いだしたり、初めて宇宙へ人工物を送り出しました。世界が大きく変化・革新した時期です。
　そして今回は、AIや遺伝子や量子系、そして集団的な意識の変革が深まっていくのでしょう。

　わたしたちは、また螺旋階段を上昇します。そして内的なフィールドをも広げることができるのです。

月蝕やヨッドの影響を受けやすい人

ところで、9月8日の月蝕の影響を特に受けやすいのは、チャートに柔軟星座を持つ人。(太陽星座だけに限りません)。双子座・乙女座・射手座・魚座が、良くも悪くも変化が大きくなりそうです

今回のエネルギーが、自分の人生のどの分野に影響を及ぼすのか？月蝕とヨッドが、出生図のどのハウスで発生するのか？を掘り下げることで、より具体的に読み解くことができます。

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